【指揮・編曲者紹介】

坂本 文郎  さかもと あやお(指揮/編曲)

 1957年3月31日、長崎市に生まれる。1975年よりフルートを山口平八郎、峰岸 壮一両氏に師事。大学を卒業後、2年間の教員生活を経て、1984年に渡欧。ウィーン国立音楽大学指揮科にてカール・エステライヒャー教授に指揮法・楽曲分析を学ぶ。

 1988年に帰国の後、観客に密着した新しい形の演奏会の必要性を提唱し、各地で企画演奏会に力を入れている。企画演奏会の都合上、新作品を演奏することも多く、田村 徹氏の音楽物語「ごんぎつね」や齋藤啓之氏の「諸国百物語」「月宮殿のおつかい」「すずむし」等の初演がある。

 指揮活動の他、吹奏楽や室内楽の編曲にも力を入れており、エムツープラン出版より多数の作品が販売されている。 

佐久間 龍也 さくま たつや(指揮/編曲)

 東京都出身。武蔵野音楽大学ピアノ科卒業後、ウィーン国立音楽大学ピアノ科、指揮科に留学。ピアノを故中山靖子、パウル・ダン、アレクサンダー・イェンナー各氏に、指揮をクルト・ヴェス、オトマール・スウィトナーリー・ベルティーニ各氏に師事。ウィーン国立音楽大学声楽科の伴奏者を務め、ヨーロッパ各地でも伴奏者として活躍した。チェコのコチアン弦楽四重奏団とはモーツァルトとドヴォルジャークの室内楽を共演し、ティルグ・ムレシュ・フィルハーモニー交響楽団(ルーマニア)、新日本フィル、日本フィル、新星日響(現東京フィル)、群馬交響楽団の他、シェーンベルク《月に憑かれたピエロ》、オペラではモーツァルト《魔笛》、グルック《オルフェオとエウリディーチェ》、團 伊玖磨《夕鶴》を指揮した。1991年には沖縄県立芸術大学に赴任し、音楽学部主催自主企画の奏楽堂演奏会では、「モーツァルト生誕250年記念演奏会」、「佐久間龍也編曲による2台のピアノが奏でる交響曲」、「マーラー生誕150年記念演奏会」、「ドビュッシー生誕150年記念演奏会」、「ワーグナー生誕200年記念演奏会」、「R.シュトラウス生誕150年記念演奏会」、「フランツ・シュミトの生涯と作品を巡って」等7回に亘って編曲・解説・演奏を行った。

 2018年3月に退任後、現在は同大学の名誉教授並びに客員教授。 

珠川 秀夫 たまがわ ひでお(指揮)

 麻布高校卒業後、東京音楽大学、ミュンヘン音楽大学及びコンセルヴァトリウムに学ぶ。卒業後、セルジュ・チェリビダッケ氏のもと、マインツ大学、ミュンヘンフィル、シュトゥットゥガルト放送交響楽団等で研鑽を積む。オーケストラコンサート等で活躍するかたわら、数多くのオペラ、オペレッタ、ミュージカル等を指揮する。また2007年より国際文化交流の一環として中国と日本の共同事業による中国北西部におけるオペラ公演などを指揮。ルーマニア国立ヤーシ歌劇場客演指揮者。中国国立陝西省師範大学(西安)音楽科客員教授。

青山 るり あおやま るり(編曲)

  千葉県市川市に生まれる。市立習志野高等学校にてクラリネットを担当。クラシック音楽をもっと身近なものにしたいと思い、編曲に興味を持つ。

 武蔵野音楽大学作曲学科に進み、ピアノを板垣 恭子氏、作曲を田村 徹氏に師事。 卒業後、㈱プリマ楽器にてオカリーナ曲集の編曲に携わり、現在はフリーで吹奏楽、室内楽、民族音楽、ダンス音楽などの編曲および研究を行っている。また、2001年よりバロック音楽、リコーダーを安井 敬氏に師事。市内でリコーダー合奏の指導も行っている。